不安定狭心症 治療順

不安定狭心症の治療内容

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不安定狭心症の治療の行い方

問診を書いてもらうのですが、狭心症の診断や治療で重要になります。

 

循環器内科の専門医は患者さんの訴えなどから、
すぐに治療したほうがよい不安定狭心症なのか、比較的、危険性の低い
安定狭心症なのかを見極めて、治療方針を決めて行きます。

 

そのために、受診したら患者さん自身が自分の症状について
しっかり把握し、医者に説明することがたいせつです。

 

高血圧や脂質異常症、糖尿病、喫煙といった危険因子、
血縁者に心臓病の人がいるかなどの家族歴についても、
包み隠さず話すようにしてください。

 

また、症状を話すときに、なぜか緊張して、どんな症状があったのか
部分的に忘れてしまい、全部を伝えられないことがあった。
という経験はありませんか?

 

診察が終わったあとでホッと気が緩んだ頃に、
「言い忘れた症状」が、あれと、あれもあったな・・・というように。。。

 

そういったことがないように、病院へ行く前に、
自分が落ち着ける自宅であらかじめ詳しい症状を紙に書いて
その紙をみながら先生に話したり、直接、渡したりすれば
言い忘れることを回避することができます。

 

心筋梗塞に移行しやすい不安定狭心症だと診断された場合、
可能ならそのまま入院して、早急にカテーテル治療を行います。

 

もし患者さんが糖尿病の場合や、塞がっている血管の状態によっては
カテーテル治療を行うことができず、心臓外科医による
冠動脈バイパス術を受けるケースもあります。

 

狭心症でカテーテル治療を行った場合には、
心臓機能の低下はあまりみられないので、心臓リハビリテーションは
必要ないことがほとんどです。

 

ですが、冠動脈バイパス術を行った場合は、心臓リハビリテーションは
必要です。

問診の質問項目(例)

問診には時間をかけ、症状はいつか、何をしているときにおこったのか、
頻度はどれくらいか、どこにどのような痛みがあるか、
生活習慣病や喫煙などの有無を聞きます。

 

質問項目(例

 

@どのような感じの痛みですか?
(ズキズキする痛み、締め付けられるような痛み、重苦しい痛み、
痛みはあまりないが、なんとなく不快感がある など)

 

A痛む場所はどこですか?

 

Bどういうときに痛みがでますか?
(動いているとき、安静にしているとき、朝、 など)

 

Cどのくらいの頻度でおこっていますか?

 

D痛みの持続時間はどのくらいですか?

 

E高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満はありますか?

 

Fタバコを吸いますか?お酒を飲みますか?

 

G血縁者で心臓病にかかった人はいますか?

 

初診ではなく、以前から狭心症の診断を受けている人では
安定狭心症が悪化して不安定狭心症となることもありますから

 

発作の回数が増えたり長引いたり、軽い動きでも発作がおきる
ようであれば、注意が必要です。

 

狭心症は実際に発作がおこっているときの受診ではないため
患者さんの情報がとても重要になるので、
具体的に答えられるように準備しておきましょう。

 

この結果で、治療方針を決め次に進みます。

カテーテル治療をするかしないか

問診によって、いつ心筋梗塞に移行するかわからない不安定狭心症が
疑われた場合は、できればそのまま入院し、
早い時期にカテーテル検査をし、カテーテル治療へと入っていきます。

 

カテーテル治療が適さない場合は、冠動脈バイパス術を行うことがあります。

 

薬物療法で退院後は外来

カテーテル治療後は血が固まるのを抑える抗血小板薬のアスピリン、
アスピリン・ダイアルミネート配合錠を飲み続ける生活が始まります。

 

それは、カテーテル治療後は普段以上に血栓ができる危険性がある
からで、強力な抗血小板薬のチクロピジン塩酸塩か、
硫酸クロピドグレル(商品名プラビックス)を服用して血栓を予防。

 

そのほか、狭心症の再発予防のために、心臓の負担を軽くする
β遮断薬を服用します。

 

これらの薬だけでは効果が不十分なときには、
カルシウム拮抗薬や持続性硝酸薬を併用もします。

 

ACE阻害薬を使うときもあります。

 

さらに、脂質異常症があったら、それに対する治療薬、
不整脈がでている場合には、抗不整脈薬など、患者さんの状態に
よって、それぞれ薬剤を追加で服用していくことになります。

 

退院後は月に1回外来診察を半年間は受けて、
その後は、担当医のもので、定期的に管理を続けていってください。

 

薬剤は基本的にずっと飲み続け、再発予防をし続けつつ
薬だけに頼るのではなく、運動療法や食事療法も実践して
生活習慣を変えてしまいましょう。

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