狭心症に気づいたらやるべきこと
狭心症に気づいたら知っておくこと。
@自分で狭心症の症状を自覚したら?
狭心症を思わせるような症状を自覚した場合は、
なるべく早く専門医の診察を受け、検査をしましょう。
狭心症は救急処置を要することはまれですが、
心筋梗塞の前ぶれである場合が少なくないのです。
また、診断が決まるまで症状を起こすような運動は避け、
旅行、スポーツなど日常生活の範囲を越える行動も控えた方がよいです。
素人判断は生命の危機を伴います。
なお、症状が頻繁におこったり、長く続いたりするときは、
すぐに入院が必要です。(緊急入院!)
狭心症と診断されたら?
発作を予防する治療を行いながら、
狭心症のおもな原因である冠状動脈の硬化の進展を防ぐため、
日常生活に注意する生活が始まります。
つまり冠状動脈硬化症が発生の危険因子を除くことが大切となります。
@タバコを吸う人は即禁煙。
A高血圧、高脂血症(コレステロール、中性脂肪)、糖尿病、
痛風のある人は、すぐに専門医の指示にしたがって、
それぞれ食塩、脂肪分、糖分、肉食、アルコールの摂取を制限する。
B肥満の人は食事の見直しと適度の運動に心がけ、
できるだけ標準体重に近づくようにすること。
C適度の運動は精神的ストレスを減少し、
冠状動脈の自然のバイパスを増す効果もあるのでよい。
狭心症手帳の活用方法について
狭心症と診断された患者さんに病院で渡している手帳で、
手帳には狭心症についての説明、毎日生活するうえで
気を付ける事、発作がおこったときの注意などがかいてあります。
まずは、よく読んで理解しておき、わからないことはあらかじめ
医師に聞いておきましょう。
それがすんだら、治療日記として、発作があった日や発作の状態
副作用が出てあわない薬、持病アレルギーは何か、
ニトログリセリンの服用数などを書き込むページに記入しておきます。
診察日に持参することで、治療方針を決めるのに役立ちます。
たいせつなのは、かかりつけの病院名、主治医の名前フルネーム
カテーテル検査の記録、使用している薬も記入しておくことです。
心電図のコピーを添付しておくとよりいいです。
万が一、発作をおこして救急車で運ばれる事態になったとき
搬送先の病院での対応がスムーズになりますから、
いつも忘れずに携帯しているようにしてください。
予防法として
中年になったら、たとえ症状はなくても気を付けておく。
@定期的に健康診断を受けることを怠らない。
A冠状動脈硬化の危険因子についてチェックを受ける。
B何らかの危険因子が見つかったときはその除去をしてもらう。
※家系で狭心症や心筋梗塞の発生が多い人は、
遺伝的に若いうちから注意したほうがよいでしょう。
また、それらの検査と同時に運動負荷試験を実施してもらうことも大切。
運動負荷試験とは一定の運動をしながら、
安静時の検査では異常を示さない、
冠動脈の循環予備力や心機能の予備力を評価する検査です。
心電図変化、血圧、心拍数、酸素摂取量、心エコーなどの変化によって
診断します。
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