狭心症 救急 薬

救急処置に使われる薬

救急処置に使う薬

心筋梗塞の発作などで、心臓が止まっていたら救急処置に使う薬
心血管作動薬のアドレナリン(商品名ボスミンなど)という薬剤を注射します。

 

いわゆる強心剤といわれる薬のことで、心肺蘇生法や
AED(自動体外式除細動器)とともに、心臓と脳への血流を回復させ、
救命率を上げるのに役立つものです。

 

以前は、医師しか使用できなかったのですが、2006年4月より
薬剤使用認定の資格をもつ救急救命士が医師の指示を受けたうえで
実施することが可能となって、より救命率を上げられるようになりました。

 

救命救急センターや循環器の専門病院などでは、
心筋梗塞の胸部の痛みを抑えるために麻薬系の鎮痛薬である
モルヒネ塩酸塩水和物(商品名モルヒネ)などを静脈から投与

 

モルヒネ塩酸塩水和物には、鎮痛・鎮静作用のほか
血管を広げる働きも認められているからです。

 

また、さらに血栓ができて、血管を詰まらせていくのを防ぐために
抗凝固薬のヘパリンナトリウム(商品名ヘパリン)を点滴します。

 

ただし、ヘパリンナトリウムは血液を固まりにくくする薬なので、
出血のある患者には用いることができません。

なぜ、塩酸モルヒネを使うの?

心筋梗塞の胸痛は強いもので恐怖感を伴うようなものです。

 

胸痛が続くと、心筋の酸素消費量を増加させ
心筋梗塞の範囲を広めてしまったり、不整脈を誘発することもあります。

 

そのために鎮痛・鎮静が必要となりますが、使われる薬剤には
強い痛みに効果があり、心筋酸素消費量を増加させない薬が選択されます。

 

それには塩酸モルヒネが、一番幸福感があり、鎮静にもっとも有効なのです。

 

カテーテル治療などの効果がでるまでの一時的に使うもので
習慣性の心配もありません

 

麻薬の使用が困難な場合は、
心筋酸素消費量を増加させないレペタンなどが選択されます。

ニトロなどの硝酸薬は心筋梗塞に効かない理由

動脈硬化が原因の冠動脈が狭いタイプの狭心症の場合は、
硝酸薬などではその硬くなった部分を広げる作用はそれほどありません。

 

むしろ静脈を広げて心臓にもどってくる血液を減らし、
その結果として心臓の仕事量、心筋酸素消費量をを下げて
症状を緩和するもの。

 

心筋梗塞の血管の壁が詰まった主な原因は動脈硬化を基礎とした
血管の内側の傷にできる血栓ですから、
これにニトロなどの硝酸薬は効かないのです。

 

狭心症と同じように心筋酸素消費量を下げることは、
ある程度期待できるのですが、血流再開は期待できないということです。

 

ということから、ニトロ硝酸薬は血管がケイレンして生じるタイプ
の狭心症には直接的に有効だということです。

血流を再開させる再灌流療法

心筋梗塞で、緊急に詰まった血管を通して血流を再開させる
再灌流療法(さいかんりゅうりょうほう)があります。

 

そのうちの1つに詰まった血栓(血の固まり)を薬で溶かす血栓溶解療法で、
血栓を溶かす薬のなかの組織型プラスミノーゲン・アクチベータ(t−PA)
が使われます。

 

心筋梗塞の原因となる血栓は血小板が集まってできますが、
時間が経つとそのにトロンビンという酸素が働いて、
より強固で大きなフィブリン血栓という血栓をつくってしまいます。

 

t−PAは、このフィブリン血栓を溶かして血栓を小さくする作用をもつ薬で

 

アルテプラーゼ(商品名アクチバシン、グルトパ)、
モンテプラーゼ(商品名クリアクター)
パミテプラーゼ(商品名ソリナーゼ)

 

という薬があり、静脈注射や点滴で使います。

 

また、t−PAを使った血栓溶解療法は脳梗塞でも使われますが、
脳梗塞の場合は3時間以内に投与するなど厳しい条件があります。

 

それに比べると心筋梗塞では、基本的に12時間以内なら使ってよいので
過去に脳出血をおこしたことがある人や、重度の高血圧がある人など、
リスクの高い人を除けば、
どの病院でもt−PAを使った治療を受けることが可能。

血栓溶解薬を使う基準

t−PAの一般商品名

 

アルテプラーゼ(アクチバシン、グルトパ)
モンテプラーゼ(クリアクター)
バミテプラーゼ(ソリナーゼ)

 

発症から投与までの時間

 

6時間以内・・・効果がもっとも期待できる

 

6〜12時間以内・・・効果がある

 

12時間以降・・・効果は落ちるが、症状によっては有効

 

この治療をできないケース

 

*出血がある

 

*大動脈解離(だいどうみゃくかいり)
{3層構造になっている大動脈の膜の中に血液が入り込み、膜がはがれる}

 

*頭部のケガ

 

*頭蓋内腫瘍(ずがいないしゅよう)

 

*脳卒中をおこしたことがある

 

*抗凝固薬の使用

 

*2週間以内の手術やケガ

 

*重度の高血圧

 

*消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)

 

*長時間の心肺蘇生 など

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