狭心症 冠動脈

狭心症に関わる冠動脈

狭心症に関わる冠動脈について

心臓が正常に働くためには、心臓自体に酸素や栄養が必要で
その大切な役割を担当しているのが、「冠動脈」です。

 

冠動脈は心臓のまわりに張り巡らされていて、
左心室から大動脈へと送り出された血液の一部を取り込んでいます。

 

冠動脈は、大動脈の根もとで左右に分かれ
左冠動脈はさらに左前下行枝と左回線枝(かいせんし)に分かれます。

 

 

この左前下行枝と左回線枝、右冠動脈の3本がおもな冠動脈です。

 

冠動脈

 

ここから細く枝分かれした血管が心臓を囲み、
冠動脈につながる毛細血管が心筋に酸素と栄養を供給しています。

 

左前下行枝と左回線枝は、全身に血液を送り出す
左心室にかかわっているため、ここが詰まると血液を送り出す機能に
障害がおこります。

 

また、その根もとの左主幹部が狭くなったときは、
カテーテル治療ではなく、冠動脈バイパス術の対象になります。

 

バイパス術

冠動脈バイパイス術について知っておく

冠動脈バイパス術(CABG)とは狭くなっている冠動脈を迂回(うかい)
する血管を別のところから採取して、冠動脈に移植する治療法です。

 

狭心症では、血管が狭くなっている状態や
血管の動脈硬化の進み具合、かかっている病気などによって
カテーテル治療が行えない、あるいは、冠動脈バイパス術のほうが
適している場合があります。

 

ただし、心筋梗塞の緊急時には冠動脈バイパス術は行いません。

 

心筋梗塞でも該当することはありますが、その場合でも
まずカテーテル治療で詰まっている部分だけを治療し、心筋壊死
の回復を、およそ2週間待った後日に改めて冠動脈バイパス術を実施します。

 

カテーテル治療と冠動脈バイパス術の入院期間は病院によって異なり、
2〜3週間が一般的です。

 

入院中から、心臓機能を回復させる目的で心臓リハビリテーションを開始。

 

バイパスに使う血管をグラフトといって、ふつうは胸骨のうしろにある
左右の内胸動脈を使い、手術位置や必要な本数によっては
胃に血液を送っている右胃大網動脈、前腕の橈骨(とうこつ)動脈
足の内側にある大伏在(ふくざい)動脈などを使います。

 

どれも残った血管が機能を補うので切り取ってもとくに問題ない血管です。

冠動脈バイパス術が適しているケース

冠動脈の状態

 

*多枝病変で、とくに3枝ともに狭窄(すぼまって狭い血管)のある3枝病変の場合

 

*左の冠動脈主幹部が強度に狭窄している(狭窄度75%以上)

 

*狭窄のある血管が蛇行していたり、石灰化していたりする

 

*狭窄部が長い(20mm以上) 何か所にも狭窄がある

 

※カテーテル治療で何度も再狭窄をおこしている

 

緊急時で手術が行われる場合

 

*中隔穿孔(ちゅうかくせんこう)・・・左心室と右心室の間に穴があく
*心臓破裂・・・壊死した心筋が心臓の血圧によって避ける

 

以上の条件に、年齢、症状、社会的な状況、合併症、かかっている病気
などを考慮したうえで判断しています。

心臓を動かしたままの手術

冠動脈バイパス術は、全身麻痺下で行いますが、心臓を一時的に止め、
人工心肺装置を取り付けて行う「オン・ポンプ」と、
人工心肺を使わずに心臓を動かしたまま行う「オフ・ポンプ」があります。

 

オフポンプの場合は、
心臓の動きがあってグラフトをつなぎにくいため
スタピライザーという心臓の動きを抑える器具を使います。

 

人工心肺を使う、オンポンプよりかなり難しくはなりますが、
脳梗塞や出血などの人工心肺による合併症が少なくなるため
最近では、オフポンプによる手術が増え、
現在は、冠動脈バイパス術の過半数を占めています。

関連ページ

狭心症とはどんな病気?
狭心症について、わかりやすくまとめています。
狭心症の発作時の痛み方
狭心症の発作時の痛み方や時間、頻度について、わかりやすくまとめています。
狭心症の症状がなくても心筋梗塞になりやすい
狭心症ではないのに心筋梗塞がおこることについて、わかりやすくまとめています。
狭心症の原因は動脈硬化
狭心症の原因について、わかりやすくまとめています。
粥状動脈硬化症について
狭心症に関わる粥状動脈硬化について、わかりやすくまとめています。

運動して、長生きしよう!

よく読まれている記事

スポンサードリンク


ホーム RSS購読 サイトマップ
TOP 狭心症の症状 狭心症の前兆 狭心症に気づいたら 日常生活の過ごし方