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思い込むと危険なハリウッド症候群
ハリウッド症候群って知ってますか?
テレビドラマや映画などで心筋梗塞の発作をおこすシーンがあります。
俳優の演技というのは、視聴者にイメージをわかりやすく伝えるために
大げさな動きをつける演技をしています。
ですが、視聴者にはそんなことは関係なく
「心筋梗塞の発作は左胸があんなに痛む」だけだと思い込む傾向に。
実際のところ、発作の症状はさまざまで、
軽い人から重い人、よく言われる発作が出にくい患者さんも以外にいます。
痛くなる場所は心臓から遠い、胃の痛みや筋肉痛、左腕、歯やのどが痛い
という場合もあり、勘違いすることも多く、
女性や高齢者、糖尿病の方などは病院へ行くまでに時間がかかる
といわれています。
アメリカの心臓学会で、こういった現象を「ハリウッド症候群」と呼ぶそうで、
心筋梗塞の早期受診を遅らせる原因の1つだと考えています。
風邪でも救急車を呼ぶという人がいる一方で、
循環器外来では、発作が起きて2日も経過している人や
痛みがおさまったから、歩いて病院にきたという人がいるのが現状です。
突然、上半身に痛みや不快な症状を感じ、
それがすぐには消えないようなら、
「症状が軽いからしばらく様子をみよう」ではなく
すぐに救急車を呼ぶように考え方を変えてください。
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